瞑想のコツ

瞑想をすることで「いまここにいる」という体験や、「聖霊の小さな声を聞く」ことができるようになると思います。

瞑想をしようとして目を閉じると、すぐ眠くなるとか、雑念にとらわれて「無我」の境地、「空」にはなかなか至らないと、みんなよく言ってますね。

文面でどれだけ伝わるかわかりませんが、私なりにこれがコツだというところを紹介します。あなたに役に立つといいのですが。

まず、身体が疲れていたり、痛いところがあると瞑想はできません。
疲れているなぁ、と感じる人は、
ヨガや自力整体のようなエクササイズをしてください。
エクササイズは呼吸がゆっくり、深くできるものを選びます。
動作もゆっくりのものです。

できるだけ時間をかけて、深い腹式呼吸をしながら行ってください。
瞑想までできなくても、エクササイズが終わったとき、
意識がすっきりしていると思います。

瞑想ですぐ眠ってしまう人は、まず睡眠をとってください。
睡眠不足ではないのに眠ってしまう人は、瞑想を始めるときに、
自分は今日はちゃんと無我の瞑想をすると意図してください
言葉に出して言ってもいいですよ。

いよいよ瞑想です。

身体が楽な姿勢で座ります。
あぐらでも、結跏趺坐、半跏趺坐でもいいです。
大切なのは、背筋を伸ばすこと。

あごを引きます。これもポイントです。
雑念が多い時は、あごが上がっています。

手は印を結んだ方が集中できます。
定印といって、掌を上に向け、左手の上に右手を重ね、
親指の先をかすかに合わせた印。
お釈迦さまが悟ったときの印です。
          
できれば、口を閉じて鼻だけで息をしてください。
目は閉じても半分開いていてもいいです。

目を閉じていても、視線は鼻の頭を見ます。
ここがポイントです。鼻先を注視していると、
想念がいろんなところに飛びにくくなります。
視線を動かさない=思考が止まる、と思います。

呼吸をできるだけゆっくりとします。
息が鼻腔(鼻先付近)を通るのを感じてください。
それだけに意識を集中してください。
鼻腔を通る涼しい風を感じることだけに集中します。

ゆっくりと呼吸を続けて、思考がおさまるのを待ちます。
雑念はやってきて当たり前です。
大空を雲が流れていくようなものだと思ってください。
あなたが大空です。雑念にとらわれないで、
それが自然に流れていってしまうのにまかせます。
自分の意識は、鼻腔を通る風に集中します。

これを続けていくと、雑念は少なくなり、
やがてなくなります。

瞑想で大切なのは呼吸です。
普段から腹式呼吸が深くできるようにしましょう。
瞑想のときは、できるだけ静かに深く長い呼吸をします。
ただそれだけです。

続けていると、いつか呼吸が止むときがきます。
呼吸が止めば、思考は去り、「空」であることにくつろげます。

呼吸が止んでも心配しないで、その状態を楽しみましょう。
自分で呼吸を止めようとはしないでくださいね。
それは自然に起きてくることですから。