22章6 弱点と防御の身構え

Weakness and Defensiveness

How does one overcome illusions?
どうすれば錯覚に打ち勝てるだろうか。
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Merely by letting reason tell you that they contradict reality.
ただ単に、錯覚は実在に矛盾している、と理性に言わせるだけですむことだ。
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And what would you be saved from but what you fear?
あなたは自分の恐れているものから救われたいだけではなかろうか。
Belief in sin needs great defense, and at enormous cost.
罪を信じるということはかなりの防衛を必要とし、それも莫大な代償をはらうことになる。
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Only uncertainty can be defensive.
確信のないものだけが自分を守ろうとすることがありえるわけだから。
And all uncertainty is doubt about yourself.
それに確信がもてないことはすべて、自分自身について疑っていることである。

なぜ、悲しみがあるのか、苦しいと思うのか。
嫉妬するのか、憎むのか、怒るのか。

自分に罪があるいう信念、すべての人が分離しているという思い込み、
そういう錯覚を手放すことができれば、心は平安で満たされ、
いまここにいることの幸せが見えてきます。

ではどうすればいいのか。それは、ただ気づくだけです。
そして、矛盾している思いはどこが間違っているのか教えてほしいと思うだけです。

そうすれば、あなたの人生に答えがやってきます。
最初の一歩はいつも気づきです。
外側に答えはありません。
物事が起きているのは外ではなく内だからです。

他人をとがめる気持ち、批判、非難したくなるとき、それは相手の中に罪をみているということです。
それは、相手だけでなく、自分を罰するということでもあります。そんな思考、行為になんの意味があるのでしょう。ただ幸せから遠ざかるだけです。

ただ、自分をしていることを修正すればいいことです。難しいことをしなさいと言われているのではありません。自分の習慣になっている思考、行いに気づいて手放すこと。ただそれだけで、錯覚の世界から自由になっていくのです。

So be it