18章2 夢の根拠

The Basis of the Dream

ここでは、私たちが夜、寝ている間に見ている夢の世界と、
現実の世界を重ね合わせて、どちらも幻想であると教えています。
原文はわかりやすいのですが長いので、整理して紹介しましょう。

・夢は見る前の世界とは明らかに違い、自分の好みに合わせて計画された世界で
 歪んでいる。
・夢を見ているうちはその世界が本物だと信じて疑わない。
・自分を攻撃するものを、夢の中では思うように作り代える。
・夢は明らかに自分の心の中にあるのに、外にあるように思える。
・夢の中では自分であらゆることを手配している。まるで自分の望み通りにできるように
 思える。それは、望むと叶うということをそこで見ているとも言える。
・夢は、自分で作り出しているのに、自分で作ったものとして反応しないばかりか、
 そこで感じる感情も自分が原因とは気づいてもいない。
・夢が混乱状態であるが、それは矛盾した願望によって支配されているから、
 そこでは何が真実であるかなどは気にしない。
・あなたが目覚めそうになるとその夢は消える。

Yet what you fail to recognize is that what caused the dream has not gone with it.
しかし夢の原因になったものはそれ(朝の目覚め)と共に消えてはいない
と気づくことができないようだ。
Your wish to make another world that is not real remains with you.
本物ではない別の世界を作りたいというあなたの願いは残っている。

実在の世界からみると、私たちは、夢でも現実でも同じことをしている、ということです。
そして、そんな世界を実在の代わりにできると信じているのです。

あなたは夢見ることに、時間を全部費やしているのである。

じっくり読んでみると、私たちが現実の世界で何をしているのかがわかってきます。
まだ、この夢の世界をそのままにしておきたいと思いますか?

さて、ここから、特別な関係について話が及びます。
特別な関係とは、恋愛とか、結婚とか、 あなたが目覚めることを捨ててでも、
諦めたくないと考えている人間関係です。

The Holy Spirit, ever practical in his wisdom, accepts your dreams and uses
them as means for waking.
聖霊はもちまえの賢明さゆえに、なにごとも実際に役立つように配慮するので、
あなたの夢を受け入れておいて、それを、目をさまさせるための手段として使う。

特別な関係は、目覚めるために取り上げられるのではなく、
聖霊によって喜びと解放感の源として継続すると言われています。

Your special relationship will be a means for undoing guilt in everyone blessed
through your holy relationship.
あなたの特別な関係は、あなたの聖なる関係を通じて祝福される人たち、
その一人ひとりの罪責感を取り消す手段となるのである。
It will be a happy dream, and one which you will share with all
who come within your sight.
それは幸せな夢になり、あなたはそれを自分の目のとどく範囲にくる人たちみんなと
分かち合うだろう。
Through it, the blessing the Holy Spirit has laid upon it will be extended.
そうすることで、聖霊が差し伸べてくれた祝福は拡張される。

私たちの周囲の人間関係の中で、誰の中にも罪を見ない、つまり誰も悪くないということを
しっかりと踏まえて生きていけば、それは聖なる関係になり、あなたの特別な関係の中に
幸せを招き入れるようになり、目覚めると教えられています。

So be it