16章・17章 親密な関係で幸せになるには

16章から17章3まで、親密な関係を持ちたいと思うのは
それは、自分を傷つけたいと考えているという話をしてきました。
だから、進んでそんな関係を求めることはありませんよ、と。
以下、ざっと流れをまとめてみます。

親密な関係、恋愛関係(結婚も含まれるかもしれません)において、
人は、相手を使って自分の過去の再演をしようとしています。
聞きたかった言葉、してもらえなかったこと、
幼い頃からの様々な過去の出来事、感情を再演しようと、
私たちは親密な関係に入っていきます。

そのとき、再演ドラマにふさわしい人を選んでいるのです。
好きになる、気になるというのはそういうことです。

しかし、自我に囚われたままでは、結局、親密な関係で幸せになることはありません。
なぜなら、その根底にあるのは、自分への攻撃だからです。
『本当は私が悪い』と自分自身を罰しているのです。

相手のせいにして、実は自分を傷つけるという連続ドラマを演じているのです。
しかも、そこには復讐のドラマが続いていきます。自分をどこまでも傷つけるつもりです。
自我はそれが正しいことだと考えています。
自分がみじめで孤独になることが、この生まれてきた自分と世界への復讐です。

私たちはいったい何をしているのでしょう。
幸せな関係は作れないのでしょうか。幸せになることはそんなにも難しいことでしょうか。

前回の17章3では、このドラマから抜け出すには、許すことだと教えています。
今みている世界を完全に許すことができれば、悟れると話しています。

許すとは、愛に満ちた思いだけを残して、あとはすべて忘れることです。
そうすれば、親密な関係の中に憎悪や悲しみではなく、
きらめきをみることができるのです。

過去に自分がどんな錯覚をもっているのか、それに気づいて手放すこと。
許すこと、そうすれば、あなたに平安が訪れ、親密な関係も美しく変わるのです。

駆け足で振り返ってみました。
17章、このあとは幸せな関係に入っていくことについて、語られています。
楽しみです。