15章8  唯一の真実の関係

The Only Real Relationship

Hear Him gladly,
and learn of Him that you have need of no special relationships at all.
聖霊に喜んで耳を傾け、
あなたには特別な関係など全く必要ないということを教わるがいい。
You but seek in them what you have thrown away.
あなたはそんな関係に、自分で捨て去ったものを捜しているにすぎない。

私たちは誰かとのつながりの中に、神(ONENESS)の面影をさがしているのです。
孤独を癒やされる関係。それは特別な人との関係の中にあるのではないと教えています。

Let us join together in making the holy instant all that there is,
by desiring that it be all that there is.
聖なる一瞬だけがあることを願って、それしかないようにするために
心を一つにしようではないか。

それしかないようにする、とは、
すべての人が覚醒するということだと思います。
みんなが悟れるように心をひとつにしよう、と教えています。

Refuse not the awareness of your completion,
and seek not to restore it to yourself.
自分は満ち満たされていると自覚するのを拒否しないこと、
それに孤独を再び味わおうとなどしないように。

Accept your sense of failure as nothing
more than a mistake in who you are.
失望感があるなら、それはただ自分が誰なのかを、
思い違いしているからだと思えばいい。

ONENESSから離れて、個としての意識に閉じ込められている私たちは、
孤独を感じたり、失望感を味わうこともあるが、それらはすべて
私たちが間違った認識をしているからです。

なによりも大切なのは、ONENESSとの一体感であり、
それを導いてくれる精霊に従いなさいと教えています。

私たちはこの三次元的な関係に心を奪われています。ですから、恋人や家族、
あるいは仲間などの関係がなくなれば、自分は孤独で、ひとりぼっちだと思います。
しかし、そうではない、現実がどのように見えていても、本来の意識の場では、
私たちはひとつであることから分かたれていない。
そのことを思い出し、大切にしなさいと繰り返し教えています。

少し話がそれますが、
阿部敏郎さんの講演で、私たちの魂がつながっている様子を、
まるでひとつのタペストリーのようにひとつひとつの魂が輝き、
つながり、光を放っていたと話されていました。

「瞬間、瞬間、バッ、バッと、それぞれの色で、
明るいところもあれば暗いところもある。
みんなバッ、バッと輝いている、それが僕たちなんですよ」

みんなが 瞬間、瞬間 、輝いている。それが私たちの本来の姿。
それは離れようにも離れられないひとつの輝きなのです。
だから、孤独は錯覚で、特別な関係も錯覚だと奇跡のコースでは教えています。