14章2幸せな学習者
The Happy Learner
・・・あなたはみじめな状態にいるというのに、それが幸せというものだと信じている・・・無意味なものを信じて、自分の捜す「宝物」を見つけるつもりでいる。
本物を見たことがなければ、偽物を本物とたやすく信じてしまう。私たちの現状はそんなものだと思います。これが幸せだよ、幸せは長く続かないのが常だよ。坂を上がったと思ったら、下るのが人生だよ。私たちはそうやって、人生を複雑にし、自分や他人を納得させています。
何でもないことを色々と歪曲してしまっているのを考えてもみるがいい、そんなことにからめてなんとも妙な姿や感情、行動や反応をあれこれ仕組んできたことか。
真実であるものとそうでないものとのあきらかな差異は全く一目瞭然、にもかかわらずそれが分かっていない。
何の価値もない宮殿を建てたり、そこでりっぱな服を着たりしているからといって、 自分は金の冠をかぶった王様だと信じ込むような者には、単純なことや明白なことがはっきり分からないらしい。
聖霊はこうしたことをすべて見たうえで、単にそれはみな真実ではないと教えるだけである。
「実在しないもので満足したりしないように」と以前私が言っておいたのも、実在しないものが自分を満足させてくれるはずだとあなたは信じてきたからだ。だが絶対に満足させてはもらえない。
For truth is true. 真理は確かに真実であるから。
喜んで学べるようになりたいなら、まず自分で習ったことをすべて聖霊に譲って取り消してもらわなければならない。
そのあと真理は真実であるという揺るぎない土台に基づいて、すばやく提示される喜ばしい教えを習い始めることになる。
私たちが、これまで身につけてきた常識や規範、感情的な反応、信じて来たすべてを取り消してもらい、真理だけを土台とすること。それが大切だとコースでは教えています。幻を追いかけてはいけない。そこには満足はないと。
このような簡単な教えこそ、あなたを暗闇に閉じ込めている扉、それも永遠に鍵がかかっているものと信じ込んでいる扉を開く鍵である。
その鍵とは単に、実在しないものからなる姿やかたちやそれに対する恐れを、その持てる輝きで消し去る光のこと。
解放された兄弟たちをよく見て、どうすれば暗闇から自由になれるか教えてもらうがいい。
すでに今の社会で、解放された、目覚めた人々が普通に生きているようになっています。彼らはかつてのキリストや釈迦のような特別なグルではなく、当たり前に生活をしています。仕事をもち、家族がいて、家のローンを払っていたりもします。けれど、喜びに満ちた人生を体験しながら生きているのです。そうした存在を知り、話を聞くのはとても大きな心の支えになります。
あなたの内なる光が兄弟たちを目覚めさせ、目覚めたからには、あなたを眠らせておくようなことはしないだろう。
はっきり見えてくると、そのすべてが神聖である。
神はいたるところに居られるし、神の子はあらゆるものと一緒に神のうちにある。
これが本当なら、神の子が悲しい歌など歌っていられるだろうか。(いられるはずもない。)
So be it.