13章4時間の役割 その1

The Function of Time

ここでは引き続き、本当の自分が愛に満ちた存在を恐れ、天国を恐れている。そして、そのために奇跡のコースを学ぶことを恐れているという話から始まります。

この世におけるあなたの役目は癒しであり、
天国における役目は創造だと言われてきた。
自我の教えによれば、地上でのあなたの役目は破壊することであり、
天国では何の役目もない。

あなたは攻撃することが自分の本当のすがたであり、自らを破滅させることで自分の正しさを最終的に証明できると信じるからである。

これは、私の人生への言葉のように思えます。破滅への道こそ人生である。太宰治に代表されるような破滅の美学のようなものが、人の心の底にはあるのではないでしょうか。でも、それは錯覚。自我のもつ恐れであり、闇です。自分が幸せになる価値がない、愛される価値がないという間違った思い込みからきているのです。美学などではなく、ただの暗闇です。

死ぬということが、生きていたのは確かだと示してくれると主張できるかもしれないが、確かに生きているということをそれが証明すると公言するものは一人もいない。

過ぎ去った生命というものを死が示すかもしれないとはいえ、こうした結果にならざるを得ないうえに、それがあったとこんなにしてまで証明する必要があるとすれば、それはむだな生命であったにすぎないだろう。

けれども、もしあなたがそれを疑問に思いさえすれば癒すこともできるし、癒されることもできる。

死が生きていたという証明になるのなら、それはまったくおかしな話です。生きているとは、死とは、そして死後は? 答えられない質問を避けないで、疑問をもつこと。そうすれば、癒されるとコースでは教えます。