12章2神を思い出す方法

The Way to Remember God

ここではまず、病気について話しています。これは、前からの続きで、「人がもてる感情はただ恐れと愛だけである」というテーマに関連しています。恐れは愛を隠すことが唯一の目的。人は自分自身を愛することを忘れ、恐れを真実であると思い込むことで病気になる、という展開になっています。

自分自身を愛するとは自らを癒すことだとするなら、病気にかかっている者たちは自分を愛していないことになる。したがって病人たちは自らを癒してくれる愛を求めてはいるのだが、その愛を自分で自分に拒んでいるといえる。もし自分自身についての真実がわかっているなら、病気になるはずがない。

病気になるのは、自分で自分を愛することを忘れてしまっているから。霧がどんなに深くても自分の中に光があることを忘れてはいけないのです。私たちにできることは、自分を愛すること、自分の中に光があることを忘れないこと。そうして、人々(兄弟)の中にも同じように光があると認めること。

自分の兄弟が癒されるのは、すなわち自分自身が癒されることだと見て取れば、それが神を思い出す方法となる。というのもあなたは自分の兄弟たちを神と共に忘れたからだが、あなたが忘れていることに対する神の答えこそ、思い出すための唯一の方法である。

奇跡のコースでは初めから言われています、私たちは決してひとりで行ってはいけない、と。その意味は、ここにあるのだと思います。
「自分を癒し、目覚めたいのなら、人を癒すこと。」

どのような病気であれ、療法は一つしかない。あなたが完全にするにしたがって、自分も完全なものにしてもらえる、病気のなかに健全でありたいという訴えを見て取るとは、憎しみのなかに愛への呼びかけがあると気づくということであるから。

動揺している真っ只中でも心を静められるようになることだ、その穏やかさこそ争いが終わったというしるしになるし、これこそ平安への旅路である。

私たちはひとりではないとここでも、繰り返し話されています。
イエス・キリスト、そして見守り、導いてくれる聖霊

私たちは自分でできないことをしなさいとは言われていないのです。自分の中に恐れや憎しみがあると気づいたら、ただそれを持って行って欲しいと頼めばいいのです。あなたが、聖霊の存在を知ることができなくても、聖霊はあなたの側にいて、あなたのために役立ちたいと願っています。自分の中にある暗闇を恐れず見つめることです。

目覚めて、自分の目的を思いだしてほしい、そうすることはあなたの意志であるから。

私は自分自身を目覚めさせたように確実にあなたを目覚めさせるつもりだ、私が目覚めたのはあなたのためであるから。

There is no fear in perfect love.
完全な愛に恐れはない。

私はあなたを完全に信頼している、その代わりに、ほんのわずかでも私を信用してもらいたい、そうすれば一緒に完全なるものに達することを容易に為し遂げられるだろう。

So be it.