11章神か自我か 序論

God or the Ego  Introduction

生きているもので父親のいないものは何一つない、生命あるものは創造されたものであるから。したがって「誰が自分の父だろうか」、という疑問にたいする答はいつもあなたが決めることだ。そして自分で選ぶ父親に忠実になるであろう。

私たちが孤独であるのは、自分で自分を創ったと信じているからです。私という意識はどこからやってきたのか、私という存在は何なのか。自我は質問はできても、それに答えることはできません。答えを知っているのが、真実の父(親)であり、私たちの創造主です。

自分ひとりで存在していると思うから孤独です。しかし、それもまた妄想です。

見えてはいないが、在る、あの光線を思い出してほしい。
神の思考体系の中心に接近すればするほど、そうした光がよりはっきりしてくる。
この光を恐れずに持ってきて、勇敢に自我の思考体系の土台が見えるようにかかげるがいい。

自分が恐れを抱き続けてきたことは一つ残らず、実存しないものがその根拠だったということもわかってくる。

光とは理解力であると奇跡のコースでは教えています。ひとつひとつを思考の光に照らしてみると、ないものはないとはっきりわかります。恐れの根拠に光を当てて見るのです。ただ、攻撃されているとするのではなく、自分の誤解、錯覚ではないかと疑ってください。真実が見えるようになるまで、私たちは自分の恐れに光を当て続けるのです。

私があなたに明りを与えるし、一緒に行くつもりでいる。
あなた一人でこの旅路をたどるのではない。

So be it.