10章病気の偶像 序論

The Idols of Sickness Introduction

ここは短いですが、原理が書かれているので、全部をご紹介したいくらいです。

あなたに恐れを抱かせたり、愛に満ちた思いを抱かせるのは自分自身だけだ、あなた以外には何もないのであるから。

実在は、ONENESS です。私は瞑想で一瞬、体験をしたことがありますが、本当に自分しかいないのです。「ああ、神はひとり子をお創りになったというのは、こういうことか」とそのとき、淡々とわかりました。感動的な理解を予想していたのですが、私の場合はそうではありませんでした。本当に私ひとりで、全体 wholeness でした。ひとりだけなので、他者が自分に何か危害を加えるとか、嫌な思いをさせるとか、やさしい気持ちにさせる、というのはすべて幻想だとわかります。

時間と永遠とは両方とも自分の心のなかにあり、あなたが時間は単に永遠に帰り着くための手段だと見て取らない限り、心に葛藤を生じさせることになる。

時間も幻想です。私たちは、自分自身で作りだした制限によって、それを知ることをできなくしています。実はここに永遠があり、すべてがあります。その制限を解除するために、時間を使いなさいということです。そうすれば、人生でやるべきことが明らかになり、心の葛藤はなくなるのです。

あなたの神聖な心が、自分に起こるすべてのことを定めるのだといえる。あなたが知覚するものごとに、それぞれどう応じるかは自分の責任だ、あなたの心がそうしたものを、どう知覚するのか決めるわけであるから。

別の言葉でいえば、人生で起きてくることはすべて自分の責任である、ということです。知覚したことをどう捉えるかは、自分の判断なのですから。人の心において、中庸という出来事はありません。人は常にいいか、悪いかを判断しています。そして、受け入れるか、攻撃するか(拒絶するか)を決めています。

あなたの意志を越えてあなたの心を動かせるものは何一つない、あなたは神のうちにあるので、あなたがあらゆるものを含んでいるのだから。これを信じれば、どれだけのことがあなた次第か、それを悟るだろう。

だから、私たちは間違った知覚、認識をしないように、思考の根本、土台をよく見なければなりません。何が愛なのか、と。愛だけが実在です。