8章6神の宝

The Treasure of God

私たちは一緒に戻る旅路を始める、そして共に戻り続けながら、私たちの兄弟を集める

これまでも奇跡のコースでは、兄弟を残して行かないようにということが、度々語られています。私たちが神の国(ONENESS)に戻ろうと決めたら、その旅路では兄弟たちも連れて行くようにと。

この世界では個人はバラバラで、独立した思考をもって生きていると考えています。しかし、ONENESS の世界はそうではありません。みんな繋がっていて、ひとつなんです。だから、みんなで行くのはあたりまえなんですね。

今日、友人がとてもいい例えをしてくれました。コーラスで歌うとき、ひとりひとり、精一杯声を出して歌っています。それがみごとに調和したとき、それはひとつの歌声として観客を魅了します。

このみんなの総和であるひとつの声が、ONENESSの世界です。スピリットがひとつになっている状態です。もちろん、後にソロのパートが続いても、ONENESSの世界です。神の国に、創造し、加え、どこまでも広がって行きます。

そのすばらしい世界に戻る旅に、どうぞあなたの知っている人も誘ってくださいと、奇跡のコースでは教えています。

あなたの役割は神の宝に自分の宝を創造して加えること。・・・創造は神の意志。神の意志は、あなたが創造するために、あなたを創られた。

ここを読んで、私はある画家と話したことを思い出しました。その人は、瞑想中にスピリットの世界にいるピカソとつながるという体験をしたというのです。

彼はピカソに話しかけました。
「そこで、何をしているんですか?」 

「なんだって、決まってるじゃないか、描いて、描いて、描いているんだ! 君はいったい何をしているんだ。休んでいるんじゃない、画家なら描き続けろ!」と、叱咤激励されたそうです。

私たちの本質は、創造すること。美しいもの、善なるもの、聖なるものを、愛と喜びで創造し続けることこそ、私たちの役割なんですね。

あなたは自分の生命と本質から分かれられるだろうか。神への旅路とは、単に自分はいつもどこにいるのか、そして自分は永遠に何なのか、その知識に再び目覚めるということにすぎない。それはいままで決して変わっていない目的地がすぐそこにある旅路。真理はただ経験することができるだけである。

So be it.