7章11恩寵のもとにて

The State of Grace

聖霊に従うことはこの世でもっとも簡単なことであり、ただひとつ容易なことだ、なぜならそれはこの世界ではないのだから。

続けて、キリストはこのように言っています。この世界は、私たちが作り出したのですが、ここは私たちが本来いる場所ではないので、環境に合わずいつも緊張していると。スピリットとしては、ほっとできるところではないんですね、この世界は。だからいつも改良とか改善とか、変革とか、進化とかを求めるのでしょう。でも、どんなにやっても外側には作り出せないのです。それは、自我は完全に満足する、価値を認めるということを知らないからです。

あなたが作った王国のことをよく考えてみて、その価値を公正に判断してみるといい。そこは神の子の住むところとしてふさわしいだろうか。その王国は神の子の平安を護り、愛を注いでいてくれるだろうか。
・・・ひとかけらの恐れもないままにし、いつでも神の子になんの喪失感も持たずに与える気にさせるだろうか。

心にただ光だけがあるとき、その心は光だけを知っている。

真理に気づくことほどたやすいことは他にない。・・・あなたはそれに気づかないように自分自身を訓練してしまっている、だからそれを見分けるのがとても難しくなっているわけだ。

たぶん、わかってしまえば、なんだこんなことって思えるくらい簡単なことなんでしょう。私たちは自分が何であるのか気づくのを、おそらく複雑に考えすぎているのだと思います。基本は、あるがまま。今ある自分をすべてそのままに受け入れることができれば・・・、自分を許し、認めることが、神の国への入り口のような気がします。