6章4唯一の答え

The Only Answer

自我は自らをあなたの一部分だとはみなしていない。ここに自我の最大の間違い、その全思考体系の土台となるものを見いだせる。

自我は、Sprit 霊である私たちの一部であるという見方をしていないということです。以前にも出て来ましたが、自我はおぼろげなから私たちの真理の姿である霊の存在を知っていはいます。知っていて、それを拒絶しているのです。自我は、私たちにこの物理的な世界がすべてで、身体を自分だと思っていて欲しいのです。

あなたは愛をもたず自我を作った、それゆえ自我があなたを愛することはできない。愛のないまま神の国にとどまることはできなかったし、神の国は愛そのものだから、あなたは自分がその外にいると信じている。

「あなたは何なのか」という質問に、自我は決して答えられない。

実際、私たちにわかっていることといえば、どこからからこの世界にやってきて、いつか死んでいく、その先のことも知らない、ということだけです。まして、自分がいったい何なのか、それに答えを見いだすことは望めません。

自我は何もわからないという基本的な事実を、十分に理解するまで、
あなたは葛藤を理解することはできない。

自我自身、何もわかっていないのに、自我はいつも答えの出ない質問をし、私たちに悩みや混乱を作りだす。これが私たちの生きている世界です。何もわからず生きている。それを認めると、自分の中の混乱が少しすっきりするような気がします。

神の国、ONENESS では、自分がどこにいるのかとか自分が何なのか、こうしたことに完全に確信がもてる。そこではなんの疑念もない、その最初の質問を問われたためしがないのだから。

全てをわかっているので、質問をするものもいない、それが神の国、ONENESSの世界です。ただ、愛と創造が展開されているだけなんですね。

聖霊は決して命令しない。命令するとは平等でないと決めてかかることであり、聖霊はそれが存在しないということを実証しようとしている。

神は変化しないものだけを創造なさった。分離したことで完全さを失ったわけではないが、意思の疎通が十分に行われていないということはいえる。・・・神は質問されたからといって、問い返すことはなさらなかった。単に答えを与えられた。神の答えこそあなたの師である。

So be it.