2章4恐れからの解放である癒し

Hearing as Release from Fear

これから強調したいのは、癒しについてである。・・・癒しとはすべて本質的に恐れからから解放されること。これにとりかかるには、あなた自身が恐れていてはならない。

贖罪の計画において重要なのは、すべてのレベルにおいて間違いを取り消すこと。病気あるいは「心が正常でない状態 not-right-mindedness」はレベルを混同した結果と言える。なぜなら、あるレベルにおいて不都合なことは、他のレベルにも不利に影響し得るという信念をいつも伴うからだ。

私たちは心が晴れないと、身体の調子がよくないと感じたりします。
また、身体の状態が、心、気力に影響を与えると考えます。
でも、それは誤りなんです。間違った信念です。 

違いを犯しかねないのは心だけである。身体が間違って行動できるのは、ただ誤った思考に応じているときだけだ。

身体が自分で病気をつくったりはできない。心が誤った思考をもち、病気を作り出すことはできるが、身体が心をこえて創造することはでない。

×身体が心に影響を与えることができる。
×身体そのものに病気を作り出す力がある。
×病気を心でコントロールできないと考える。

これらの間違った信念を私たちがもっている、
その間違いを正すようにという話をされています。

そして、
×心が身体の中で創造できる
×身体が心の中で創造できる

という間違いも私たちは信じている。

心は身体の中にありませんし、心が身体を作ったのでもありません。

唯一の創造レベルでは、心は心そのものを超えて創造できないということ、つまり、そもそも身体などないと理解できれば、こんな混同も起きないのです。だからといって、この物質世界において、身体を軽視してよいということではありません。身体を否定すれば、心の力も否定することになるからです。

身体は心が学ぶための手だてである。・・・学ぶための手だてとなるもの自体は教訓ではない。・・・身体は単に物資界において、あなたが経験する部分にすぎない。

また、身体が病気になったとき、ほんとうは西洋医学や漢方などの物質的な手段は、物質的なものが病気の元にあると信じるようになるので望ましくはない。しかし、一時的に外からの何かの力で治ると信じるなら、そう対処するのもしかたがない。その人たちは恐れのために弱り切っているのだから。とキリストは語っています。

奇跡がもつ効果を最大限に達成するには、受け取る者が恐れを感じることなく理解できるような伝達手段で表現されなければならない。

つまり相手の意識(のレベル)によって、その癒しの手段も変えていくというキリストの実践的な考え方が出ています。まだ何もわからず、信じていない人に、(心の力で治せるのよ、などと)むやみに押しつけない態度も大切です。

1995年にニロマルコフ・アシスタントさんにお会いしました。彼女は瞑想によってHIVの陽性から陰性へ、つまり完治された方です。来日されたのは、医療関係者向けの講演のためでした。自分の意識で奇跡を起こされたんだと思います。身体ではなく、心に働きかけて病気を治すという時代がいずれはやってくるのでしょう。

どうして私はエイズから生還したのか―NIRO(ニロ)からのメッセージ

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