1章6必要性についての錯覚
The Illusion of Needs
ここはとても短いのですが、全部の言葉がそうかぁーと思えるほどすごいです。ほとんど、なんの説明もいらないでしょう。なので、テキストを持っていない方は、私が読んだ田中百合子さんのサイトから、サンプルをダウンロードして読まれることをお勧めします。
http://ww4.tiki.ne.jp/~fipc/acimver1.html
第1章6必要性についての錯覚 の項です。
平安を得たいと望むなら、ただ完全に許すことによってのみ、それを見いだせる。
この許しというのは大きなテーマですが、ここではこの1文のみです。後の章で詳しく語られます。
神の創造には不足するものなどないのに、あなたが作ったものには不足するものがあることはきわめて明白である。実のところ、これこそ本質的な違いだろう。
「人類の堕落」を意味する「分離」が生じるまでは、何も不足していなかった。
ここではないどこか、今ではないいつか、これではない何か、私たちは別のところで、いつか、今持っていないものがあれば幸せになれるのではないかと思います。絶え間なくそう考え、それが動機づけになって行動しています。人生はこの連続でできているようなものですね。
神から分離しているとの思いこそ、自分は不足していると思わせるもとであり、実にあなたに正す必要があるのはただこれだけだといえる。
私たちの心の中にある ONENESS からの分離感が不足していると思わせるとキリストは語っています。そして、それを正せば全てが変わると。
必要なものに順序があるとの想念自体は、人は神から分離できるという最初の誤りにひき続いておきる
私たちの世界では、必要なものに優先順位をつけるのは当然だと考えます。しかし、それは誤りだとキリストはいいます。確かに、もし、すべてをもっているとしたら、これがあれより大切だなどとは思わないでしょうね。不足している、持っていない、限りがあると考えるから優先順位が生まれるのですから。
不足している、必要なものがないというのは、私たちの恐れですが、
恐れが及ぼす影響を自分で抑制することは決してできない、というのも恐れを作ったのは自分であり、そのうえ自分の作ったものを信じているからだ。
ここで、自分が作ったものを信じる力は、創造主である神と人は似ているとキリストは揶揄しています。
恐れに関して心に映ることは、すべて創造の段階では存在しないものであるから真実ではない、したがってそれは まったく存在しないのである。
完全な愛は恐れを取り除く Perfect love casts out fear.
もし恐れが存在すれば、 If fear exists,
完全な愛はないことになる。Then there is not prefect love.
しかしながらー But,
完全な愛だけが存在する。 Only prefect love exists.
もし恐れがあれば、 If there is fear ,
それは存在しない状態を生み出す。
It produces a state that does not exist.
これを信じればあなたは自由になるであろう。