どの分岐点においても

人生を振り返ってみて、あのとき別の選択ができていれば、と考えることはあります。もっと忍耐があれば、よく考えていれば、自分に正直であれば・・・どの分岐点においても、今なら他の選択肢を思いつくことができます。しかし、限られた選択肢であったとしても、自分で決めた道を私たちは歩いてきているのです。それはどの瞬間においても正しい選択でした。それしか起きなかったのですから、それが起きてくるべきことでした。

いまここにいるとは、過去も含めて、いまここにいる自分を認めることです。これが自分だと、力を抜いて受け入れることです。「いや、自分はもっとできるはずだ」とあなたは答えるかもしれません。ええ、もちろんそうです。ただ、いまの自分を受け入れると、今この瞬間にくつろぐことができます。そうしていると、いまここにいる自分が愛であるとわかります。

いまここにいることができないとすれば、それは、自分で自分を否定する部分があるからです。でも、あなたはあなた以外の存在になる必要はないのです。理想的な誰か、憧れる生き方、自分にないものを持っている人、しかし、それはあなたではありません。地球にこれだけの人が存在するのは、それぞれの命に価値があるからです。それぞれの創造性を生きるためにいるのです。かけがえのない自分を否定するのはやめましょう。過去も、現在も。

えっ、やり方がわからない? 簡単です。ただ、自分で自分に「よく生きてきたね。私は私であることを認めるよ。いまここにいるのが私」と言ってあげればいいんです。実際、本当にあなたはよく生きてきたんですから。

あるがままの自分を認めれば、周囲にいる人々もあるがままでいいと認めることができます。誰も何も変わる必要はありません。みんなその人らしく生きているのがわかります。そうすると、おのずと人間関係は穏やかになり、心は平安です。

9章1実在の受容より
あなたが絶対に手に入れられないものに依存する幸福など、神が意図するはずがない。

もし愛を拒むなら、あなたの協力が、愛が実在するための法則であるゆえに、あなたにはそれが分からなくなる。

あなたは自分で作らなかった法則を変えることはできないし、幸福の法則はあなたのために創造されたのであって、あなたによって創造されたのではない。