20章5 永遠の世の前触れ

Heralds of Eternity

奇跡のコースでは、必ず兄弟と道を行くようにということを繰り返し教えられます。
これは、人間関係の中にこそ、覚醒への道があるということです。
つまり、人を許し、自分を許す道です。
人の中に無垢を見るとき、自分の中に怖れはなくなります。
悩むことも、苦しむこともないと気づきます。

Each miracle of joining is a mighty herald of eternity.
結ばれるという奇跡の一つひとつが、永遠の世の力強い前触れとなる。

No one who has a single purpose, unified and sure, can be afraid.
一つの目的を持ち、心を一つにし、確信のある人は、誰ひとり怖がるはずがない。

No one who shares his purpose with him can not be one with him.
その人とそうした目的を分かち合う者は、
誰ひとりその人と一つになれないはずがないのである。

そして、実在の世界には時間がないのですが、
ここでもそのことを語られています。

Here, then, is everything.
ということは、ここにすべてがあるのだ。

Here is the loveliness of your relationship,
with means and end in perfect harmony already.
あなたの関係はここで、すでに手段と目的が完全に調和し、
すばらしい状態だといえる。

Here is the perfect faith that you will one day offer to your brother
already offered you; and here the limitless forgiveness
you will give each other already given,
the face of Christ you yet will look upon already seen.
あなたがいつの日か、自分のきょうだいに捧げる申し分ない信頼は、
ここですでに自分に差し伸べられているし、あなたが与えることになる限りない許しは、
もう与えられているのであって、これから見るつもりでいるキリストの顔も、
とっくに見ているわけである。
私たちが求めている実在の自分は、すでにここにあり、また兄弟たちもそうである、
と教えています。すべては、すでに完成しているのです。
ただ、自分で自分を閉じ込めているので、それに気づくことができないだけなのです。
どこへも行く必要もなく、ただ自分を許し、解放する道を選べば良いのです。
私たちはすでに平安であり、平和の中にあると教えています。
必要なのは意識が変わる、変容することだけです。

So be it