20章4 箱舟に入る

Entering the Ark

この身体の世界では、自分のものを人に与えるということは、自分は失うという法則で
成り立っているように見えます。しかし、宇宙の法則はそうではありません。
与えることは得ることです。

He gives no power to sin, and therefore it has none; nor to its results as this
world sees them,--sickness and death and misery and pain.
聖霊は罪に少しも力を与えたりしないので、罪には何の力もないし、
この世が罪のもたらす結果だとみなす病気や死、それにみじめさや苦痛などにも
力を与えるようなことはしない。

力を与えないとは、その存在を認めないということです。
そんなものはないと見ることです。
相手の中に罪を見ない、罪の結果として何かが起きることもない、として見るのです。
人に自由を認めれば、自分も自由でいられるのです。

In him is Heaven.
天国は確かにその人のうちにある。

See sin in him instead, and Heaven is lost to you.
その人のなかに天国のかわりに罪を見ると、あなたは天国を見失ってしまう。

But see him as he is, and what is yours shines from him to you.
しかしその人をあるがままに見れば、あなたに属するものが輝き出ているのがわかる。
・・・
It is of them who learned of freedom that you should ask what freedom is.
自由を自分のものにしていった人たちにこそ、自由とは何なのかと、尋ねるべきだ。

Ask not the sparrow how the eagle soars,
for those with little wings have not accepted for themselves
the power to share with you.
タカはどうやって空高く舞い上がるのだろか、とスズメに聞かないほうがいい、
なぜならそんな小さな羽根を持ったものは、
あなたと分かち合える力を自分自身のためにも受け入れてはいないからである。

エゴ(スズメ)に聞いても答えられないのです。
完全なる調和の世界、神の世界を知らないのですから。
私たちは人を通して、自分も他者も無垢であることを認めます。
それは私たちの役目でもあるのです。
全体はひとかけらの部分がなくても完全ではありません。
すべての人が平等に大切な存在なのです。

Once you accept his plan as the one function that you would fulfill,
there will be nothing else the Holy Spirit will not arrange for you without your effort.
いったんあなたが、神の計画を自分の果たしたいと望む唯一の役目として受け入れたら、
それから先のことは一つ残らず、あなたが努力しなくても、聖霊が手配してくれる。

このテキストの最初に教えられていました。私たちはひとりで行くのではないと。
私たちが目覚める道を行くと決めた時から、聖霊は側にいて導いてくれています。
それを信頼することです。答えが欲しかったら、聖霊に求めてください。
私たちが聖霊と共に生きると決めれば、現実に喜びがやってきます。
これは、何か宗教に入るとか、組織に入るとか、そういうことではありません。
ただ、自分の意志で、自分の心の中で決めればいいことなのです。

So be it